2012年3月アーカイブ

「東日本大震災後の我が国消防のあり方に関する意見」に関する国会質疑について

 本年2月23日に開催されました役員会議において決定しました「東日本大震災後の我が国消防のあり方に関する意見」につきまして、3月6日に開催されました、衆議院総務委員会で質疑がなされました。その概要は以下のとおりです。
 

谷公一議員

 日本消防協会が、各都道府県の消防協会の意見を聞きながら、役員会で提言をまとめているが、この内容について大臣はどのように受け止めておられるか所見をお伺いしたい。

 

川端総務大臣

 多くの殉職者を出す中で大活躍され、改めて消防団活動の重要さ、地域のつながりの大切さをみんなが共有したところであり、これだけの経験を踏まえた中で、消防団の皆さんが全国で協議をいただき提言をいただいたことは極めて重いものだと思う。
 私もこの大震災を契機にして新たな防災体制のスタートにしたいということは全くその通りだと思っており、そういう議論を大切にしながら、これだけの災害を踏み越えて新たなものがここをきっかけに生まれていく、というふうにぜひともしたいと思っております。

 

少年消防クラブ:階上中学校の活動報告(動画)
 平成24年2月11日(土)及び12日(日)の2日間にわたり開催された 「少年消防クラブ指導者研修会」での、宮城県気仙沼市立階上中学校の先生及び生徒による 「東日本大震災での体験及び日頃の活動」についての報告の映像は以下の通りです。
 研修会の概要については「少年消防クラブ指導者研修会の概要について」をご覧ください。
(1) これまで取り組んできた防災学習

 

(2) 被災後の活動

 

(3) 平成23年度の取り組み

 

(4) 東日本大震災を体験して伝えたいこと

動画の無断転機、転載を禁止します。

日本消防協会の機関誌「日本消防」に御寄稿いただいた写真掲載(仮)

 日本消防協会の機関誌「日本消防」に御寄稿いただいた写真と、書く被災県消防協会から、ご提供いただきました、被害状況と消防団活動を中心に、写真をまとめたものです。
 
 
 
 
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少年消防クラブ指導者研修会の概要について

 少年消防クラブ活性化推進会議では、平成24年2月11日(土)及び12日(日)の2日間、モデル少年消防クラブの指導者を対象に「少年消防クラブ指導者研修会」を東京都千代田区の都市センターホテルで開催しました。
 少年消防クラブ指導者の研修会は本年度では2回目となりますが、本研修会には、平成22年及び23年度に選定された全国のモデル少年消防クラブ指導者78名が参加しました。初日は東日本大震災被災地のモデル少年消防クラブの活動報告や少年消防クラブ員による訓練披露を行い、2日目は班別に分かれてクラブ活動に関する意見交換、情報交流を行いました。 これら研修会で得られた成果をそれぞれの地域に持ち帰っていただき、今後の少年消防クラブ運営や活動の一層の充実が図られるとともに、モデル少年消防クラブの活動が全国の少年消防クラブの活性化につながることを期待しています。
 
【概要】
1 2月11日(土)
活性化推進会議秋本委員長の主催者挨拶、消防庁山口防災課長及び 文部科学省学校健康教育石田学校安全対策専門官の来賓挨拶後、 活動報告、訓練披露を行いました。
(1)モデル少年消防クラブの活動報告
モデル少年消防クラブでもある宮城県気仙沼市立階上中学校の先生及び生徒が東日本大震災での体験及び日頃の活動を報告しました。内容は以下のとおりです。

(左から)階上中学校2年 佐藤龍一君、三浦泰貴君、教諭 大野博之氏
 
[これまでの活動]
階上中学校では、7年前から学校全体で総合防災学習に取り組んでおり、一年毎に自助、公助、共助について3年サイクルで学習し、年間35時間を防災学習に費やしています。
自助では、自分の身を守り、被害を最小限にすることを目的とし、過去の津波体験者講話、地域への聞取り調査、防災マップの作成などを行っています。
公助では、関係機関の活動内容を学ぶため、救命講習などの関係機関の各種講習、総合防災訓練の参加などを行っています。
共助では、地域と協力しともに助け合うため、消防団、婦人防火クラブ、自治会等と連携して総合防災訓練での活動を行っています。
総合防災訓練では、救出班、救護班、テント・トイレ班、炊き出し班、避難所班の5つの班に分かれ、自分たちが災害時にできることは何かを考え実行しています。
[東日本大震災に際して]
震災当日、学校へ避難してくる人の誘導、避難所のためのスペース確保、避難者へ防寒のため、自らのジャージや毛布、紅白幕、カーテンを配付、ラジオで情報収集、トイレの水汲みなどを行いました。
翌日から、避難所設営、炊き出し、食事の配布、清掃・トイレの水汲み、支援物資の運搬・整理など自分たちでできることを考え行動しました。
震災での体験を踏まえ、平成23年度では、自助についての学習に取り組みました。災害用伝言ダイヤル171の活用、非常用持出袋の中身の考案、危険箇所・避難経路の再調査をして防災マップの作成、学校での総合防災訓練の実施など、自分たちの身は自分たちで守ることを学び、保護者や地域の人たちの前で発表しました。
被災時には、自分たちができることを考え、行動することができ、共に助け合うという意識が生まれました。
協力、助け合うことの大切さ、協力すればどんな困難も乗り越えられることができるなど、経験を通して改めて知ることができました。
音楽家の演奏、学生の学習支援、救援物資、矢口消防少年団からの応援メッセージなど様々な支援を頂き、復興に向かって頑張っていく勇気と元気をもらいました。
 

映像はこちら
(1) これまで取り組んできた防災学習
(2) 被災後の活動
(3) 平成23年度の取り組み
(4) 東日本大震災を体験して伝えたいこと

 
(2)訓練披露
 東京都小岩消防少年団、矢口消防少年団が、災害図上演習(DIG)、応急手当入門コースの訓練披露を行い、研修受講者は訓練の様子を見学しました。
 
(3)モデル少年消防クラブ指導者からの活動報告
 1 十和田西高校少年消防クラブ指導者  曾津 淳也氏(青森県十和田市)
 2 ひよどり台防災ジュニアチーム指導者 林 喜久治氏(兵庫県神戸市)
 3 矢口消防少年団指導者        丸山  広氏(東京都大田区)
各クラブの発足から活動内容、成果、課題などを報告しました。
 

曾津 淳也氏

林 喜久治氏

丸山  広氏
 
2 2月12日(日)
(1)事務局から関係事業説明
   平成24年度のモデル少年消防クラブに関する事業について、事務局から説明しました。
(2)班別意見交換 4班に分かれ、本研修で感じたこと、クラブ運営上の課題やクラブ活動の活性化・充実方策などを主なテーマとして班ごとに活発な意見が交わされました。
 
 
[意見]
○階上中学校の活動報告を聞いて
 ・生徒が自ら考え、行動ができたことがすばらしい。日頃からの訓練の大切さを改めて実感した。
 ・防火活動はしていても防災活動はなかなかできていない。震災後、震災対応訓練を実施しているクラブは少なく、活動自体を見直し、防災についての活動を取り入れていく必要がある。
○東日本大震災後の取り組みについて。
 ・学校で5分間走ったり、屋上まで走ったり、5分間走れるための訓練や高所避難訓練を重ねている。
 ・掃除の班を指定して、高学年が低学年を引率して行く訓練をしている。
○災害図上演習(DIG)を見学して
 ・防災マップ作りと似たような感覚ででき、シールを貼りながらなど子供の興味をひくような方法であれば子供受けすると思う。
 ・マーキングの基準を統一してもらうと有難い。
 ・災害時要援護者のいる場所を認識しておく必要がある。
○応急手当入門コースを見学して
 ・対象を10歳以上といわず、低学年から講習受講してもいいのでは。小さい時からの教育が必要。
 ・子供への接し方が大変参考になった。興味を持つ、覚えてもらうためには子供への教え方の工夫が必要。
 ・応急手当入門コースを入口として、防災への意識を育めるのではないか。
○各訓練や活動に対する検定、資格
 ・様々な資格を設け、取得した資格に応じバッヂなどを作ると、それをつけることが子供の誇りとなり、次の目標ができる。全国的に取り入れてはどうか。
○今回の指導者研修で感じたこと。
 ・一部のクラブ員ではなく、学校全体で活動をすることが大切と思う。
 ・地域、地方によって災害の多少があるので、意識に差があることが判った。
 ・中学校で行う防災教育しか知らなかったので、全国に色々な体制や考え方があることが判った。今後に生かしたい。小学生から中学生の活動を再認識した。
 
(3)討議結果報告
 各班から出た意見を集約し、班の代表者が発表しました。
-- 第34回 平成23年12月17日(土)又は18日(日)--
マリ・クリスティーヌさんが知立市消防団(愛知県)と対話

出演:消防応援団

 マリ・クリスティーヌさん


 



愛知県 知立市消防団 副団長
苅谷 利明さん

 この度は、番組に出演させて頂き有難うございました。
今回の放送をきっかけに、団員の増員に繋がってほしいと願っております。


次回放送予定  : 第35回 平成23年12月24日(土)又は25日(日)放送
ゲスト       : マリ・クリスティーヌさん
消防団員     : 鹿児島県 湧水町消防団 分団長 後藤 英典さん
 
-- 第33回 平成23年12月10日(土)又は11日(日)--
マリ・クリスティーヌさんが小浜消防団(福井県)と対話

出演:消防応援団

 マリ・クリスティーヌさん


 



福井県 小浜消防団 部長
山口 久範さん

 有事の時はもとより、日々緊張感を持って生活 したいと思います。今後もご指導よろしくお願いいたします。日本のみなさん がんばりましょう。

次回放送予定  : 第34回 平成23年12月17日(土)又は18日(日)放送
ゲスト       : マリ・クリスティーヌさん
消防団員     : 愛知県 知立市消防団 団員 苅谷 利明さん
 
--平成23年12月3日(土)又は4日(日)--
日本消防協会 秋本理事長と対話

出演

日本消防協会 秋本理事長


 

次回放送予定  : 第34回 平成23年12月12日(土)又は13日(日)放送
ゲスト       : マリ・クリスティーヌさん
消防団員     : 福井県 小浜消防団 団員 山口 久範さん
 

第64回日本消防協会定例表彰式を挙行

 平成24年2月23日(木)日本消防会館ニッショーホールにて、全国消防大会・第64回日本消防協会定例表彰式が挙行されました。  第1部の表彰式には、総務大臣(代理 久保信保消防庁長官)、全国消防長会会長、国会議員をはじめとする来賓の方々を含む約500名の方々がご出席されました。 式は、日消旗入場、国歌斉唱、消防殉職者への黙祷、会長式辞(代読 木村勉副会長)と進み、木村副会長から特別表彰「まとい」、特別功労章については各受章団(員)受章者全員に、表彰旗以下の表彰については、各代表者に授与されました。
 第2部では、俳優・農業生産法人代表 菅原文太氏を講師にお招きし、「縁の下の力持ち」をテーマに特別講演が実施されました。
 
表彰内容
特別表彰「まとい」 10団 精績章 2,214名
特別功労章 10名 勤続章 7,398名
優良消防団(表彰旗) 40団 優良婦人消防隊(表彰旗) 21名
優良消防団(竿頭綬) 83団 優良婦人消防隊員(功績章) 16隊
功績章 926名 都道府県消防協会等
役職員永年勤続者表彰
5名
 
1部 定例表彰式

日本消防協会 会長式辞(代読 木村副会長)
 

来賓(左から 久保消防庁長官、北村全国消防長会会長)
 

特別表彰「まとい」授与
 
優良消防団「表彰旗」授与
 
第2部 特別講演

演題 「縁の下の力持ち」
 
講師 俳優・農業生産法人代表
菅原 文太 氏

財団法人日本消防協会及び全日本消防人共済会の役員会議の開催

 平成24年2月23日(木)、財団法人日本消防協会及び全日本消防人共済会の役員会議が日本消防会館において開催されました。
 議事においては、平成24年度事業計画、平成24年度予算等についての各議案が承認されました。第6号議案においては、東日本大震災後の我が国消防のあり方に関する意見について決議し、国、県、市町村等に提出することといたしました。

「東日本大震災後の我/が国消防のあり方に関する意見」

 代議員会では、久保消防庁長官のご挨拶がありました。
 
財団法人日本消防協会役員会議 理事会、代議員会
 平成24年度事業計画、平成24年度予算及び平成24年度都道府県消防協会会費、東日本大震災後の我が国消防のあり方に関する意見、その他各議案の説明が行われ、原案のとおり決定及び承認されました。
 
○提出議案等
  (理事会及び代議員会)
第1号議案 平成24年度事業計画について
第2号議案 平成24年度予算について
  ・普通会計
・特別会計
     

日本消防会館事業特別会計
出版物事業特別会計
福祉共済事業特別会計
消防互助年金事業特別会計
防火防災訓練災害補償等共済事業特別会計
婦人消防隊員等福祉共済事業特別会計

  ・全国消防殉職者遺族会会計
  第3号議案 平成23年度都道府県消防協会会費について
第4号議案 日本消防協会消防団員福祉共済制度規約の一部改正について
第5号議案 平成23年度補正予算(福祉共済事業特別会計)について
第6号議案 東日本大震災後の我が国消防のあり方に関する意見について
 
  報告事項
   

平成23年度収支補正予算の専決について

   

(1)普通会計、会館事業特別会計、福祉共済事業特別会計、
  防火防災訓練災害補償等共済事業特別会計
(2)婦人消防隊員等福祉共済事業特別会計
(3)普通会計

 
  諸般の報告   (1)殉職消防団員特別見舞金について
(2)第23回全国消防操法大会の開催について
(3)第18回全国女性消防団員活性化大会の開催及び
  第19回全国女性消防 団員活性化大会の開催地について
(4)(財)消防育英会の東日本大震災消防殉職者遺児育英奨学基金への
  寄付金の募集について
(5)消防団120年記念事業に向けての準備について
(6)少年消防クラブの活性化について
(7)消防団120年(自治体消防65周年)記念事業の検討状況について
 
・諸般の報告のうち、
  (2)

第23回全国消防操法大会【平成24年10月7日(日)予定】の開催地は、東京都江東区有明「東京臨海広域防災公園」とすること

  (3) 第18回全国女性消防団員活性化大会【平成24年11月16日(金)予定】の開催地は、秋田県秋田市「秋田県民ホール」、第19回全国女性消防団員活性化大会の開催地は、岐阜県とすること
  (4) 第17回全国女性消防団員活性化大会【平成23年11月11日予定】 の開催地は、香川県高松市「アルファあなぶきホール」、第18回全国女性消防団員活性化大会の開催地は、秋田県とすること
  (5)

㈶消防育英会の東日本大震災消防殉職者遺児育英奨学基金への寄付金を募集
すること   「東日本大震災消防殉職者遺児育英奨学基金ご寄付のお願い

 

以上の概要報告がなされました。

 
理事会

会議風景
 
代議員会

会議風景

 

引き続いて、全日本消防人共済会の理事会、総代会が開催されました。
 
全日本消防人共済会理事会、総代会
 平成24年度事業計画及び収支予算、役員の選任等の各議題の審議が行われ、原案のとおり決定及び承認されました。
 
○提出議案等
(理事会及び総代会)
  第1号議案 平成24年度事業計画及び収支予算について
第2号議案 役員の選任について
報告事項  総代の改選について

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