全国消防殉職者慰霊祭に内閣総理大臣ご参列

 

9月11日(木)に第27回全国消防殉職者慰霊祭を開催しました。

防災の任務を遂行中、不幸にして尊い犠牲となられた全国の消防殉職者並びに消防協力受難者の功績を称え、その御霊に深甚なる敬意と感謝の誠を捧げるもので、御霊のご冥福を祈るとともに、安心・安全への誓いを新たにしました。

 この慰霊祭は、昭和57年から、この時期に全国の消防殉職者のご遺族、消防関係者等の出席のもとに執り行っている重要な行事です。

 御霊は、明治時代からの消防殉職者等が奉られており、今年度は、新たに9柱が合祀されて5,395柱となりました。

 今回の慰霊祭には、初めて福田内閣総理大臣ご本人が参列されたほか、江田参議院議長、増田総務大臣も参列され、例年にもまして極めて厳粛かつ盛大に執り行うことができました。

 

irei (74).JPG irei (117).JPG irei (277).JPG

 

  

追悼の言葉

 

第27回全国消防殉職者慰霊祭に当たり、謹んで追悼の言葉を申し上げます。

 昨年10月、北海道美唄市のビル火災で起きた消防士2名の殉職事故は、今なお私たちの記憶に刻まれています。お二人は、自らの危険も顧みず、消火活動の先頭に立ち、帰らぬ人となりました。

 本日新たに祀られた9柱の御霊は、いずれも、地域の人々を守るという強い使命感と勇気を持った消防職員、消防団員、消防協力者の方々でした。

 時代の移り変わりとともに、地域の連帯が弱まりつつあると指摘されています。そのような中でも、高貴な精神をもって、住民の方々を守ろうと全力を尽くされた方々を失ったことは、御遺族はもちろん、社会にとっても誠に大きな痛手です。心よりお悔やみを申し上げます。

 私たちは、尊い犠牲を無にすることなく、その遺志にこたえ、災害に強い、安全で安心な地域づくりに全力を尽してまいります。

 ここに改めて、御霊の御冥福と、御遺族の皆様の御健勝を祈念いたします。

 

      平成20年9月11日

                 内閣総理大臣 福田康夫

 

 公益財団法人 日本消防協会  〒105-0001 東京都港区虎ノ門2丁目9番16号 電話:03-6263-9401(代表)
 Copyright © 2008 Nissho all rights reserved. / プライバシーポリシー