●おおのじょう少年消防クラブ(福岡県大野城市)
 
「おおのじょう少年消防クラブの取組みについて」
 おおのじょう少年消防クラブは新しくクラブ員募集に応募した小学生9名で結成され、平成22年6月12日に大野城市北コミュニティセンターで発足式をおこないました。初対面同士となるクラブ員は新しい制服に身を包み緊張した面持ちで藤田消防団長から一人ずつ消防バッチの交付を受けました。その後、リーダー、副リーダーをみんなで決めて、指導員指示のもと基本動作の訓練をおこないました。
 翌日の6月13日には大野城市総合防災訓練が実施されました。大野城市は過去幾度となく御笠川による水害を受け、大規模開発による宅地造成などで土砂災害警戒地域が増えており、昨年7月の中国・九州北部豪雨でも被害をうけたことから地域の防災力の向上が求められています。前日に結成されたおおのじょう少年消防クラブも早速警察、消防、自衛隊など関係機関、各区の自主防災組織の皆さんとともに防災訓練に参加しました。消火器による初期消火訓練に参加し、消防署員による救命講習を受け、消防団などによる水防訓練を見学して防災知識の習得に努めました。
 7月11日には、消防団の新入団員1日入署にあわせてクラブ員の消防署体験入署をおこないました。座学のあと、消防ハシゴ車搭乗、消火器訓練、ロープワーク、救急ロープブリッジを楽しみながら体験しました。
 8月28・29日の夏休み最後の週末を利用して大分県由布市湯布院町にて宿泊による避難所生活体験を実施しました。保護者同伴はなく指導員・クラブ員だけの参加でしたが、クラブ員は不安げな様子も無く、ロープワーク、テント設営、食事作りなどを楽しみながらおこない、夏休みの最後を満喫しているようでした。
 9月5日には大野城市消防団が福岡県消防操法大会に自動車ポンプの部、小型ポンプの部に出場しましたので応援に行きました。応援の甲斐なく両チームとも優勝はできませんでしたが、将来の操法選手がクラブ員から出てくることを期待しています。
 結成間もないクラブですが、これまでの行事をとおしてクラブ員の連帯感もだんだんと強くなっているようです。今後も11月の秋季火災予防運動、12月の歳末特別警戒、1月の消防出初式と行事が控えていますが、クラブ員を増やしながらおおのじょう少年クラブを盛り上げていきたいと考えています。



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