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日田玖珠広域圏内の人口の70%を占める日田市に是が非でも少年消防クラブを結成しなければという思いで、平成22年7 月に高瀬小学校並びに育友会の全面的な協力により、初めてとなる少年消防クラブが誕生しました。クラブ員は、現在4年生8名、5年生5名、6年生7名の総員20名で構成されています。
高瀬少年消防クラブの指導者は消防職員であることから、消防署での指導が容易なことを生かして、基本動作、訓練、消火訓練、救急訓練、救助訓練をより多く子供達に伝えるようにしています。また、年2回の火災予防週間には消防職員や消防団員とともに住宅防火キャンペーンに参加し、防火啓発活動を担う重要な役割を果たしており、少年消防クラブの目標である少年達への明朗活発な気風の育成並びに火災予防の普及、及び一般的防火思想の向上に向け活動を続けているところです。 |
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放水体験訓練披露 |
消防庁長官賞を受けた防災マップ |
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活動では、消防署で2日間にわたり、放水体験、救急訓練、救助訓練等の研修を受けるとともに、エアテントによる避難所体験を実施しました。救急訓練は、骨折した方を三角巾で固定することや心臓マッサージ、AEDを用いた訓練等をしました。夜は消防署の車庫で、自分達でテントを張って、自炊し、寝泊りするという形でやっております。
それから、日田市誠和町での自主防災訓練には、少年消防クラブも参加しました。その際、スライドを使って地震について発表しました。この発表のスライドは地震時の対応などについてアニメ化をしたもので、子供達が作って発表しました。また、日田市の大山町の松原ダムの管理所施設を見学に行き、施設における洪水調整の役割、規模並びに歴史を学びました。平成24年3月には、防災用品の訓練披露として、災害避難用テントを使用して、災害により頭部と左足を負傷した人への応急手当の訓練を披露しました。 |
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続いて、平成24年度防災マップ作成による日田市防災研修では、日田市は今年度、九州北部豪雨で災害を受けていることから、初めて経験したこの水害がなぜ起きたのか等を、子供達の観点で見いだすことをテーマとして取り組みました。日田消防署で事前学習をし、日田市役所で災害対策本部が行う活動について学び、その後被災地を見て回って、直接被害を受けた方々からお話を聞くことができた。今回4 、5 、6 年生、各学年1作品ずつ作成し、4年生のテーマが「日田市大水害 そのときその場所の人たちは」。5年生のテーマは「日田市SOS これまでに経験したことのない大雨」。6年生のテーマは「7・14九州北部豪雨 綿打地区を救った奇跡の言い伝え」ということで、5年生は佳作入選。6年生は消防庁長官賞を受賞しました。
今後の活動目標として、現在、高瀬少年消防クラブは消防職員が指導を全て行っておりますが、今後クラブ消防庁長官賞を受けた防災マップ数が増加すると現状のままではやっていけなくなり、指導員等を含めた体制づくりを考えていかなければならないと思っております。高瀬少年消防クラブが築き上げた活動を維持し、さらなる飛躍をする活動を実施していきたいと考えております。 |
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