女性消防団員リーダー会議について 平成28年 9 月15日(木)及び16日(金)の 2 日間、日本消防会館において、女性消防団員リーダー会議が開催されました。全国から、それぞれの地域でリーダー的役割を担っている17名の女性消防団員の皆さんにご出席して頂き、 1 日目は、女性消防団員としてのご経験や地域の実情を踏まえて意見交換会が行われました。この会議は、日本消防協会の秋本会長をコーディネート役に、消防庁地域防災室中野祐介室長、神戸大学室﨑益輝名誉教授及び消防審議会委員相川康子さんにも出席して頂き、貴重なアドバイスを頂きました。
また、 2 日目は、東京消防庁蒲田消防署空港分署とANA機体工場の見学を行いました。 参加した女性消防団員の皆さんは、全国各地の女性消防団員の取組みや今後の活動について率直な意見交換を通じて理解を深めるとともに、空港災害時の最新資機材等を見学するなど有意義な 2 日間となりました。 会議では、地域防災力の向上への取組みと女性消防団員のリーダーとしての活動のふたつを大きなテーマとして意見交換が行われました。これらは、女性団員という視点からは相互に重なりあう部分もあり、それぞれの所属する消防団の状況を踏まえた意見が活発に出され、同席したアドバイザーの方々にアドバイスをいただきながら大変有意義な意見交換の場となりました。
参加者からは、地域防災力の向上への取組みとして地区の自主防災組織・自治会組織・民生委員等と連携し、一人暮らしの防火訪問・地区の防災訓練・公民館まつりへの参加を実施し、地区の皆さんと知り合い、顔の見える関係をつくることで防火啓発の活動を活発化させた事例などが披露されました。一方で、地域によっては、一人暮らしの方へ防火訪問する際、プライバシーの観点で行政機関から必要な情報が提供されず苦心されている事例なども出されました。 参加者に共通するご意見として、平成25年に新しい法律ができたことを契機として地域住民の防災意識をもっと高めなくてはいけないこと、そのためには通常の防災訓練等のほか子供に対する防災教育や高齢者への働きかけがこれからさらに重要になること、そしてこれらには女性団員の果たす役割はとても大きいこと、消防署や行政、学校などとの一層の連携が必要になることなどの意見が現場での取組みやご自身の体験を踏まえて数多く出されました。また、家庭・仕事と消防団活動を両立させることや女性団員としてどのような活動を発展させていくか、他地域との女性団員のネットワークづくりなどのお話も出されました。 所属する団や地域の置かれた状況がそれぞれ違うことを認識しあいながらも、ひととひとのつながり、地域のつながりに果たす女性消防団員の役割の大きさを確かめ合い、これからの活動への抱負が皆さんから述べられました。
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