日本消防協会と日本防火・防災協会は、少年消防クラブ育成支援の一環として、今年7月にイタリア共和国・ボルゴ・ヴァルスガーナで開催された第24回ヨーロッパ青少年消防オリンピックに、4つの少年消防クラブを派遣しました。
この大会は、CTIF(ヨーロッパ各国を中心に組織する国際消防組織で日本も加盟)が2年に1回開催しているもので、今回は22か国、60チームが参加しました。
日本は2009年チェコ、2015年ポーランド、2017年オーストリア、2019年スイス大会に続く5回目の出場です。
〇派遣団は総勢30名
派遣団は各クラブ員20名、引率者4名の合計24名と、日本消防協会職員6名を合わせた総勢30名です。
JAPAN1 |
埼玉県 |
三郷市少年消防クラブ |
兵庫県 |
Bosai Jr.消防団ひょうご |
JAPAN2 |
東京都 |
日本橋消防少年団 |
高知県 |
中土佐ジュニア消防団 |

埼玉県 三郷市 三郷市少年消防クラブ |

東京都 中央区 日本橋消防少年団 |
|

兵庫県 神戸市兵庫区Bosai Jr.消防団ひょうご |

高知県 中土佐町 中土佐ジュニア消防団 |
羽田空港に集合
現地での生活
大会期間中、各国の選手や関係者は学校を宿泊施設として利用し、各教室に簡易ベッドと寝袋を用意して生活しました。食事は各国の選手と一緒でした。楽しく交流しながら、互いの文化や経験を共有する貴重な時間となりました。 |
|  |
開会式(オープニングセレモニー)
開会式の会場まで、日本の国旗を先頭に全員で市内を行進しました。
市民の熱烈な歓迎を受け、街中に「JAPAN」の歓声が響き渡りました。 |
 |
 |
 |
 |
競技大会
7月18日に競技大会が行われました。競技は消防の実技を取り入れた消防障害物競技と、400m障害リレーが行われました。不慣れなヨーロッパ仕様の消防資器材を使用したこともあり、総合結果はJAPAN1が44位、JAPAN2が55位でしたが、選手たちの一生懸命取り組む姿勢に、会場の多くの観客から温かい拍手とエールが送られました。 |
|
 |
 |
 |
 |
 |
 |
キャンプオリンピック
各国の子供たちとともに、約60種類のレクリエーションゲームを水や泥にまみれて楽しみました。 |
|
 |
 |
お国自慢大会優勝‼
音楽、ダンス、光の3つの要素を取り入れた「オタ芸(サイリウムダンス)」を披露し、参加22か国中、第1位という快挙を成し遂げました。人気アニメソング(YOASOBI「アイドル」)に合わせて披露した日本独自の「オタ芸(サイリウムダンス)」は、日本のアニメや音楽などのサブカルチャーが広く浸透するヨーロッパの方々からも「So beautiful!!(とても美しい)」、「amazing!!(素晴らしい)」など称賛の言葉を数多くいただき、会場は熱狂に包まれました。 |
|
 |
 |
地元の消防団員の方々との交流
大会会場から車で40分ほどのところにある標高約2,000mの「パナロッタ山」に地元の消防団員の方々の案内のもと山登りに出かけました。山道は整備されていて歩きやすく、ほぼフラットな道のりではありましたが、みんなで励ましあいながら、楽しみながら、無事に目的地に到着することができました。
|
|
 |
 |
|
 |
国別展示
日本ブースでは、折り紙で作った折り鶴や手裏剣等のプレゼントや、ポストカードに筆で名前を漢字で書いてプレゼントしたりと、日本らしいおもてなしでヨーロッパの方々に喜んでいただくことができました。特に漢字で書かれた自身の名前をヨーロッパの方々が興味深そうに見ている光景がとても印象的でした。その他にも、「けん玉」や「こま回し」体験なども行い、日本ブースは終始大盛況となり、1,000枚以上用意したうちわや、チラシもあっという間になくなってしまいました。
|
|
 |
 |
|
|
 |
 |
閉会式
閉会式は夜の帳が降りる中、厳かな雰囲気の中で始まりました。日本チームは「お国自慢大会」で初優勝を果たし、世界各国から集まった選手たちが一堂に集まる中、表彰を受けました。式の最後には、聖火が静かに消え、会場全体がその瞬間を見守りました。 |
|
 |
 |
|
|
 |
 |
最後に
今回のオリンピックで、選手たちはもちろん参加したすべての者が大変貴重な経験をさせていただきました。選手たちには、この経験を今後の人生に活かし、消防・防災の担い手として活躍してくれることを期待します。 |
|
 |
|
 |